平成27年度 第1回森林づくり基金運営委員会 結果報告

森林づくり基金を活用した事業について審議するため、森林づくり基金運営委員会を開催しましたので、その結果を報告します。

1開催日時

平成27年7月28日(火曜日) 15時から17時

2開催場所

京都府林業会館 3階 会議室

3出席委員 (五十音順 敬称略)

  • 愛甲政利 (京都府木材組合連合会専務理事)
  • 明致親吾 (京都CSR推進協議会会長)
  • 伊山勇雄 (府民の森ひよし森林倶楽部会長)
  • 川城裕美子(京都府農林水産部モデルフォレスト・全国育樹祭推進課長、協会理事)
  • 小山里奈 (京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻生物圏情報学講座准教授)
  • 篠部幸雄 (京都森林インストラクター会会長)
  • 豊田博一 (京都経済同友会理事・事務局長)
  • 古田裕三 (京都府立大学大学院生命環境学部生命環境科学研究科教授)
  • 和田泰行 (京都府林業士会会長)

4議事

(1)委員長選出

公益社団法人 京都モデルフォレスト協会 定款第36条第1項の規定により古田委員を委員長に選任し、第36条第3項の規定により、議長は古田委員長が務めました。

(2)報告事項

平成26年度森林づくり基金活用事業の実績について

○平成26年度森林づくり基金活用事業の実績について以下のとおり報告しました。

事業箇所 実施主体 主な事業内容
宇治田原町立川御林山 宇治田原町 樹幹注入
宇治田原町立川御林山 宇治田原町森林組合 人工林間伐
和束町湯船 和束町湯船区 人工林間伐
京都市右京区梅ヶ畑 京都森林整備隊 広葉樹林整備
亀岡市旭町湯谷山 旭町三俣山組合 天然林改良
亀岡市東別院 亀岡市森林組合 下刈、植栽等
南丹市八木町玉ノ井 八木町森林組合 下刈、枝打
南丹市八木町北広瀬 八木町南北広瀬生産森林組合 植栽、枝打、間伐等
南丹市日吉町天若 京都モデルフォレスト協会 普及啓発イベント等

(3)審議事項

平成27年度森林づくり基金活用事業計画について

平成27年度森林づくり基金活用事業計画内容について審議されました。
○平成27年度森林づくり基金活用事業の申請先及び活動内容

事業箇所 実施主体 主な事業内容
南山城村野殿・童仙房 フォレスト南山城 人工林間伐
宇治市炭山底広・吹越 炭山里山の会 人工林・天然林間伐
京都市北区雲ヶ畑 雲ヶ畑コモンズ・結い林業組合 人工林間伐
京丹後市弥栄町霰 野間森林保全会 人工林間伐
井手町多賀一ノ谷 宇治田原町森林組合 人工林間伐等
宇治田原町立川御林山 宇治田原町 樹幹注入
宇治田原町立川御林山 宇治田原町森林組合 人工林間伐
京都市右京区梅ヶ畑 京都モデルフォレスト協会 食害防止ネット
亀岡市旭町湯谷山 旭町三俣山組合 天然林改良
南丹市八木町玉ノ井 八木町森林組合 植栽、下刈、間伐
南丹市八木町北広瀬 八木町南北広瀬生産森林組合 下刈、間伐等
南丹市日吉町天若 京都モデルフォレスト協会 普及啓発イベント等
南丹市美山町豊郷 豊郷公民館 植栽、下刈等

審議結果

この議案については、下記委員意見を踏まえ承認することとなりました。

(4)その他

・今後のスケジュール

       第2次募集を実施予定
        募集案内     8月上旬〜9月上旬
        第2回運営委員会 9月中旬

・京都モデルフォレスト運動の取組状況について

       平成26年度の活動について報告

5委員意見要旨

(1)平成26年度森林づくり基金活用事業の実績について

  • 森林組合が直接やられているケースと委託を受けてやられているケースがあるということですか。→はい。
  • ボランティアでの整備に限界があるので、本格的な森林整備は森林組合に作業を委託して森林整備をされているという理解でよいか。→はい。危険箇所での実施や、面積などにより専門家に委託されることがある。
  • 樹幹注入とはどの様なものか。→松くい虫被害からマツを守るためにグリンガードという薬剤を直接樹幹に入れている。
  • 樹幹注入の場合、補助事業があると思うが。→ここでは使っていない。
  • モデルフォレスト・・当初は山側と市民とが協働して、都市部も田舎も利害関係を共同し、山を守っていこうというものだと認識している。企業とだけの地域で限定してしまうのは何か違うような気がする。育樹祭や森林環境税の話もあるので、より市民にアピールできるような動きを考えていただけたらと思う。→いろんな方々が関われる動きに発展させていこうとしている。5年目から市民の方々を応援する第2ステップがあった。第3ステップに向けさらに利用も含めた積極的展開が出来ればと考えている。

(2)平成27年度森林づくり基金活用事業計画について

  • 搬出間伐の場合はたとえ売り上げが少量でも収益分の記載も必要だと思うが。
  • 一般公募が4件というのは少ない。もっとあってもよい気がするが。→準備期間の短さ、周知方法なども影響しているかもしれない。
  • 年間の事業額の計画は。→寄付金なので事前計画を立てるのは難しい面もある。
  • 地域限定型は企業と実施主体との話で合意され、予算は確保されているということか。→はい。
  • もっと一般が増えて地域限定が少ない状況がモデルフォレスト運動として望ましいと思う。環境税などがはじまりその運用にも関わってくると思うし、企業の応援も必要であろうし、今後の課題としてお考えいただきたい。
  • 森のあり方を企業の意向で決めてしまっていいのかという議論もあると思う。本来あるべきモデルフォレストの方向に向かっていって欲しい。
  • 企業が入ることによって地元の人が山に入るようになった例もある。
  • 経済活動が成り立たなくなったことで始まった運動、地元の意向もあるが、特定の場所に限定するのはどうかという意見は持っている。意識を府民全体に持っていただくのに特定してしまうのはよくない。広げていっていただきたい。
  • モデルフォレストは利害関係者が多い。広い意味での運動となっていければと考える。
  • 実際に企業さんが森に行けるのは限られる。カバーしきれない部分を寄付を通じて補っているという認識。企業さんが地元と深く関係を構築していただくことも重要と考える。
  • 川上、山側は安心・安全を提供しているという自負もある。企業から先にいく方法を考えていただきたい。
  • 今後募集を掛けられるなら、具体的に何が出来る事業なのか、どういうことに使えるのかなど、内容の細部を詳細に明記して欲しい。

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