平成31年 理事長 年頭の御挨拶

新年あけましておめでとうございます。

皆さまには、平成31年の新春を、晴れやかにお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。

皆さまと共に進めてまいりました京都モデルフォレスト運動は、昨年も、新たに1つの森林づくり協定が締結され、43の企業・団体となり、また、府内各地域の皆さまやボランティア団体の皆さまによる森林づくり活動も100を超えるまでの広がりをみせております。こうして、志を同じくする皆さまの輪が広がり、共にモデルフォレスト運動を進めることができることを大変嬉しく思っております。

そして、私たちの活動をご指導いただいております、京都府をはじめ市町村、森林組合などのご関係の皆さまに心から御礼申し上げます。

昨年末から4K放送がスタートしました。年末年始に楽しまれた方も多いのではないでしょうか。大きな窓から眺める風景のように、臨場感のある美しい映像を楽しむことができる技術の進歩に感心するばかりです。また、「情報通信白書」によればモバイル端末全体の世帯普及率は94.8%となり、今や誰もが何処からでも世界中の情報を「見る」ことができる便利な時代になりました。

今、京都は国内外から多くの旅行者にお越しいただいていますが、これも「見る」情報から始まり、実際に訪れて「観た」人がその素晴らしい体験を発信され、さらに来訪者の裾野が広がる、という情報の時代だからこそ可能な流れもあるように思えます。

私たちと森林との関わりで言えば、折角京都に住んでいるのですから、森林を景色として眺めるだけではもったいないことです。森林に入って豊かな緑に包まれ、森林づくり活動の後に木立を抜ける爽やかな風を満喫する、この素晴らしい体験をさらに多くの人々に伝え広め、実感していただきたい、と願っています。

普段の暮らしで森林に出かけることは難しい方も多いと思いますが、今、各地で公共施設や店舗、学校などに地域の木材を使うことで、森の香りや木の温もりのを感じる施設が行政や民間の努力により増えています。

ご家庭でも、内装や家具など、ちょっとした気づかいで森林や自然を感じることもできます。森林や木に少し気を留めていただければ、いろいろな形で森林と繋がることができると思います。こうした身近な取組や工夫が、国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」への貢献や、「生物多様性の保全」につながっていくのではないでしょうか。

私どものモデルフォレスト運動は、皆さまと一緒に豊かな森林を守り育んでいく取組です。今年も、多くの皆さまのご参加、ご協力により、一歩一歩着実に取組を進めて、森林づくりを体験し楽しむ輪と参加の裾野を拡げてまいりたいと思います。

この一年の、皆さまのご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

平成31年元旦
公益社団法人京都モデルフォレスト協会
理事長 柏原 康夫

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