2025年10月10日、京都の豊かな歴史文化や景観を支える森林の大切さについて学ぶ「府民公開講座」を開催しました。今回は「森林と養生」をテーマに、森林と人、双方が元気になる関わり方について体験を交え考える機会として、23名の方にご参加いただきました。
午前中は、美山かやぶき美術館を会場に、明治国際医療大学の伊藤和憲先生から「森林と養生」と題してご講演いただきました。東洋医学の「養生」の知恵を現代に活かし、自然との調和や四季の変化に寄り添った生活を重視する養生の考え方、そして南丹地域で実践されている取り組みについてお話を伺いました。
午後からは2つのグループに分かれて体験プログラムを実施しました。
まずは、鍼灸師の指導のもと、自分の体調に応じツボの場所を確認しながら「台座灸」を体験しました。
また、「箱灸」も体験し、ゆったりと揺らぐ煙と香りに包まれながら、もぐさの温かみを感じる温灸を10分ほど行いました。体験後には、「体が軽くなった気がする」といった声が上がっていました。
もう一つの体験メニューでは、森林セラピスト®の案内により、森林散歩と森林安息を体験しました。
森林の中で五感を使いながら体を動かしたあと、見晴らしの良いヨガデッキで横になり、頭から足先まで順番に身体の各部位にゆっくりと意識を向けていく「ボディスキャン」を体験しました。
終了後には、「森林の中で過ごしてリフレッシュできた」「普段の生活の中でも養生の考え方を意識して過ごしていきたい」といった感想をいただきました。
今後も、森林の恵みを感じ、森林を持続的に守り育てることの大切さについて広く伝えるため、さまざまな機会を通じて発信してまいります。
この事業は国土緑化推進機構「緑と水の森林ファンド」により実施しています。
※森林セラピスト®は特定非営利活動法人森林セラピーソサイエティにより商標登録されています。
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