府民公開講座2025「山城地域で巡るー地域の木づかい」を開催しました

2025年6月13日、京都の豊かな歴史文化や景観を支える森林の大切さについて学ぶ「府民公開講座」を開催しました。今回は「木材利用」をテーマに、当日は18名の参加者の皆さんにご参加いただきました。

午前中は、城陽市内のホリモク株式会社を訪問しました。原木の仕入れから住宅建築に必要な木材や家具の製造まで、一連の工程を実際の現場で見学させていただきました。普段目にすることのない木材の加工現場に、参加者の皆さんも熱心に耳を傾けておられました。

左)ホリモク株式会社 堀井代表取締役社長からのご挨拶。創業当初は宇治茶の茶箱の製造から始まった歴史や、現在幅広い木製品の製造をされる同社の事業概要についてお話を伺いました。
右)原木の並ぶ場内での説明。府内産木材も多く取り扱われており、用途に応じた多様な規格で製材をされる様子を見学しました。

製材の節部分を補修する「埋め木」作業を体験させていただきました。

住宅建築に用いられる木材のプレカット材や合板など、多彩な木材製品を扱う現場を見て、木材利用の広がりを実感する機会となりました。

午後からは、宇治市内の京都府茶業研究所に移動。山城eco木材供給協議会の水山会長から、地域産材の利用促進に関する取り組みについてお話を伺いしました。

続いては、研究所の施設概要や、宇治茶の研究内容について説明を受けた後、府内産材のCLT(※Cross Laminated Timber。挽き板を繊維方向が直交するように重ねて接着した木質パネルのこと)を使用した施設内を見学しました。実際に木が使われている空間に身を置くことで、木材の持つ温かみや可能性を体感する時間となりました。

 

参加者の皆さんからは、「原木から住宅建築に必要な製材まで一貫した流れを実際に目にすることができて非常に興味深かった」「施設見学も木の雰囲気が非常によく、住宅以外にも積極的に木材が使われるようになると良いと思った」といった感想をいただきました。


今後も、森林の恵みや木材利用の意義について広く知っていただけるよう、さまざまな機会を通じて発信してまいります。

この事業は国土緑化推進機構「緑と水の森林ファンド」により実施しています。

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府民公開講座

 

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