平成22年度第1回森林づくり基金運営委員会結果報告

平成22年度第1回森林づくり基金運営委員会結果報告

森林づくり基金を活用した事業について審議するため、森林づくり基金運営委員会を開催しましたのでその結果を報告します。

日時

平成22年10月29日(金曜)13時30分から15時30分

場所

ルビノ京都堀川 松の間

委員(五十音順)

  • 下村泰史(京都造形芸術大学芸術学部環境デザイン学科准教授)
  • 高田研一(特定非営利活動法人森林再生センター常務理事)
  • 高田七重(社団法人ガールスカウト日本連盟京都府支部「スカウトの森」委員)
  • 田中和博(京都府立大学大学院農学研究科教授、協会理事)
  • 竹内智治(京都林・材・建青年会議所副会長、代理 塔下 守)
  • 久山慶子(フィールドソサイエティー事務局長)
  • 渡辺明子(京都生活協同組合副理事長)

議事

公益社団法人京都モデルフォレスト協会定款第36条第3項の規定により、本日の議長は田中委員長が務めました。

(1)審議事項

次の議案については承認されました。

平成22年度森林づくり基金活用事業実施計画について

①森林づくり基金活用事業実施要綱の一部改正について
②森林づくり活用事業事前準備要領について

  • 事業実施計画の提出に当たっては、各広域振興局、京都林務事務所、試験研究機関等の職員の意見書を添付する。
  • 事業実施計画の承認に当たっては、委員の中から事前準備委員を選任し、事前準備委員は別途定める準備要領に基づき事前準備を行い、その結果を書面で委員会に報告する。
  • 事業実施主体に「民間林業事業体」を追加する。
  • 事前準備委員は、下村委員、久山委員、丹下委員の3名とする。

③平成22年度森林づくり基金活用事業の交付先及び活動内容

事業箇所 事業主体 主な事業内容
宇治田原町立川御林山 宇治田原町 下草刈り
宮津市小田 宮津ふるさとの森を育てる協議会 植栽、歩道整備等
大山崎町天王山 大山崎町 除間伐
宇治田原町御林山 宇治田原町森林組合 間伐
宇治市炭山 宇治市森林組合 間伐
和束町湯船 和束町湯船区 間伐
南丹市八木町玉ノ井 八木町森林組合 間伐、下刈等
亀岡市宮前町神前 亀岡里山クラブ 除間伐
亀岡市篠町王子西長尾 篠町「町つくり推進会」長尾山部会 除間伐、歩道整備等
亀岡市旭町湯谷山 旭町三俣山組合 枯れ松の伐採、処理

(2)報告事項

ア)京都モデルフォレスト運動のこれまでの取組状況について
イ)昨年度の森林づくり基金活用事業の実績について

委員意見要旨

  • 事前準備委員又はこの委員会が、計画書に対して何らかのフィードバックをかける権限は与えられているのか。
  • 事前準備の結果、それに対する疑義であるとか修正意見のようなものをいうことはできるのかどうか。
  • いろいろな立場の委員がこれについて検討するということ自体が非常に大切。
  • 各広域振興局、京都林務事務所、試験研究機関等が計画について意見を出すことで、地元の意見が判り、委員の立場からすると助かる。
  • 現実問題この場でいくつもの事例をかなり詳しい実質的な検討というのは難しい。そこで、事前準備の形で、計画書の中に、府の担当者や現場の方などが修正意見等のチェックやフィルターがかかった上であれば、ここで難しい問題が出てくることは無かろう。
  • 意見書が入ることで、府の林務行政全体の大きな技術水準が上がると期待している。
  • 事業や単価等について、府の補助単価や森林組合の単価や企画などをそのまま取り入れて行くのでなく、もっと自由な発想で行政、森林組合以外の発想がどうとるかを考えないとモデルフォレストの内容は広がらない。
  • 計画書を事前に委員に配っていただいて意見いただくことは、良いことだ。それぞれの地域固有の事情もあり、それを理解してその地域における意見書にまとめていただきたい。
  • 事業主体に民間の林業事業体が参加できると、事業体のアピールができるとともに運動に協力する人も増えるし、技術レベルも上がるし、幅が広がる。
  • 地域についても、一定の地域に偏ることなくいろいろなところで予算を使って欲しい。
  • 専門的なところにどこまで取り組むのかということは、モデルフォレストの発展段階に応じて変わってくる。
  • 林業には、いろいろな補助金が出ている。協会の補助金は、協会の趣旨が生かせるところに利用してもらいたい。そのチェックができる体制を考えなければならない。
  • チェックする仕組みとして、広域振興局、林務事務所、試験研究機関がどういう専門的な意見を書くのかということが重要。
  • 計画内容が適当かどうかは、日常的に指導助言をしていただいている京都府の職員が現場を見ていただいたら分る。
  • 申請時の事業体の意識の持ち方として、モデルフォレスト運動のどういうところに、どういう意味合いを持って申請するのかを具体的に述べてほしい。
  • 集積費用について、その後の活用がどのように行われているのか書かれていないものがある。
  • やはり間伐材がどうなっているのか、市民も関心ありこの点も注意している。
  • どんな間伐の方法が望ましいかを聞いてもいいと思う。
  • PDCAサイクルが働いてないという感じがする。モデルフォレスト運動は、PDCAサイクルで回していくもの。それぞれの森づくり活動についても、決まり決まった文言をならべるのでなくその目的・計画・事業実施後のチェックをきちっとしていただきたい。
  • これからは、予算も厳しくなり、計画を取捨選択する作業に入ってくることになるだろう。計画提出の締め切りは、やはりきちんとしなければならない。
  • 会員向けに、優良事例の発表会も必要となってくる。

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