平成23年度第1回森林づくり基金運営委員会結果報告

平成23年度第1回森林づくり基金運営委員会結果報告

森林づくり基金を活用した事業について審議するため、森林づくり基金運営委員会を開催しましたので、その結果を報告します。

開催日時

平成23年10月17日(月曜日) 10時から12時

開催場所

ルビノ京都堀川 2階 松の間

出席委員(五十音順)

  • 下村泰史(京都造形芸術大学芸術学部環境デザイン学科准教授)
  • 高田研一(特定非営利活動法人森林再生センター常務理事)
  • 竹内智治(京都林・材・建青年会議所副会長、代理 塔下 守)
  • 田中和博(京都府立大学大学院農学研究科教授、協会理事)
  • 田村宏明(京都・森と住まい百年の会代表理事、協会監事)
  • 久山慶子(フィールドソサイエティー事務局長)
  • 渡辺明子(京都生活協同組合副理事長)

議事

公益社団法人京都モデルフォレスト協会定款第36条第3項の規定により、本日の議長は田中委員長が務めました。

(1)審議事項

次の議案については承認されました。

平成23年度森林づくり基金活用事業について

○平成23年度森林づくり基金活用事業の交付先及び活動内容

事業箇所 事業主体 主な事業内容
宇治田原町立川御林山 宇治田原町 下草刈り
宇治田原町南ノ谷 宇治田原町森林組合 間伐
井手町多賀 宇治田原町森林組合 間伐
宇治市炭山 宇治市森林組合 間伐
和束町湯船 和束町湯船区 間伐
宮津市小田 宮津ふるさとの森を育てる協議会 下刈、植栽等
南丹市八木町北広瀬 八木町森林組合 間伐、下刈等
南丹市八木町玉ノ井 八木町森林組合 間伐、下刈等
亀岡市宮前町神前 亀岡里山クラブ 除間伐
亀岡市篠町王子西長尾 篠町「町つくり推進会」長尾山部会 除間伐、歩道整備等
亀岡市旭町湯谷山 旭町三俣山組合 枯れ松の伐採、処理
亀岡市東別院 亀岡市森林組合 植林、間伐、下刈
大山崎町天王山 大山崎町 除間伐

委員意見要旨

  • 今年度の申請から、府の意見と事前準備委員の意見も聞いた上で審議ということになったが、申請が6月末までとなっていて、それを事前準備委員が検討していては、下刈り等の事業が遅くなる。迅速に会議が進み、会議の意味合いがあるようにすべき。
  • 現場担当の技術者からの生の声が聞こえてこない。もう少し生き生きとした声が反映されるとよいと思う。
  • 事前準備委員の指摘がどのように反映されて新しい計画書になったのか分からない。答えは事務局ではなく、事業主体が出すべきではないか。
  • モデルフォレスト事業とは、いかにあるべきかという前提条件や、モデルフォレスト事業としてふさわしいかどうか、どうしてもモデルフォレスト事業としてやらなければならないのかということが明らかでない。
  • もっと高所に立ってモデルフォレスト運動が良い方に行くようなガイドラインのようなものが必要ではないか。
  • この補助金を出すことの公益的意義がどこにあるのか、企業からの寄附金を活かすために、見積書の書き方、税金を使った補助金とのすみ分け、公益性の評価はどうなのか等について、また、申請書類の様式等についても検討した方がよい。
  • 現地回復基準で本数と面積で整理してきた今までの林業の考え方は、切り替えていく時期に来ているのではないかと思う。
  • 産業の視点という大きな意見については、また議論しなくてはいけないと思う。
  • モデルフォレスト協会の方から、こういう事をやってみないかという働きかけも求められていると思う。
  • 今は、モデルフォレスト運動は、人づくりとか皆さんに活動に入って頂くというところを全面的に打ち出している。
    モデルとなるような森林を地域で作っていくというのも一つの柱だと思う。
    第一ステージからそろそろ次の第二ステージに切り替えなければならない。
  • 地域流域の基本的な考え方に則って行われるべきものなので、展望ということも大事。
  • 現地に行くことも必要ではないか。
    現場に行けば良いことも悪いことも分かるし、改善方法も見つかる。技術員として気付くことがかなりある。
  • 間伐は、切り捨てしか仕方がないのか。洪水が起こる度にダムに浮いている材木を見るとこれではいけないのではないかと素人なりに思う。
  • 重点区域がどこに該当しているのか、単価のちがいはどうなのか、事業内容は前年との違いや特徴的なことを簡単に書かれているとわかりやすい。
  • この助成金が、組合事業だけでなく、市民ボランティアの方にも行くようにしたい。
    モデルフォレスト活動が活発になっていけば、将来的には件数が多くなって競争的な選択にもなってくる。
  • また、必要なのは事後評価である。この事業は本当に意味があったのかどうか、モニタリングは重要。
  • 事後評価については、年度末に助成金をもらった事業体からの発表の場も必要ではないか。
  • モデルフォレスト運動を始めて、協会を作って全体的にどこまで到達してきたかがあると良い。運動として、プロフェッショナルな方がやっているところと、ボランティアがやっているところの到達度に差があるのではないか。

その他

  • 今後の対応については、来年度に向けて改正案を早急に作る。
  • 素案としては、
     ・事業主体から、次年度の計画を年度内に提出してもらう。
     ・計画の審査項目を作り、事業の適正について判断する。
    こととしたい。
  • 来年度の改正案を各委員に見ていただくなどして進めたい。
  • 事前準備委員は、今年度のみとする。
  • 個別に意見がある場合は、事務局へ提出する。

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